夏こそ注意!?充電口から起きるプチ水没!!
こんにちは、お客様のスマホを整備から修理まで承るiPhone修理工房です。
さて、多くの人は自分では注意していても、愛用しているスマホを何らかの拍子に故障させてしまうことがあります。中でもうっかり起こしやすいのが水没トラブルです。夏場では特に、充電口から水っけが入り込む『プチ水没』が増え、そのまま修理へ出すことになるケースも珍しくありません。
今回はその『プチ水没』についてと対処法を解説していきたいと思います。
どういった場合にプチ水没するの?
1、川や海、プールで遊んでいた
夏といえばやはり、暑さをしのごう、楽しもうといった理由から、川や海、はたまたプールへ出かける機会が増えます。
最近では、首からスマホを下げておける防水ケースや防水パックなども多々売り出されるようになりました。しかし、物によっては粗悪品があったり、または経年劣化で傷んでいたりした結果、ケースやパックに隙間や穴が開いていることがあるのです。それに気付かないまま首から下げて泳いだり潜ったりしている内にまさかの浸水がおきます。その結果、プチ水没に至ります。
2、お風呂に入っていた
夏といえば、大量にかいた汗を流すため、通り雨で冷えた体を温めるため、あえて長風呂に入る機会も増える季節です。
ライフハックの1つとして、入浴時にスマホをジップロックに入れておけば水蒸気もシャットアウトして使用ができると言われて久しくあります。それでも意外とフタの閉め方が雑で密封されておらず、ジップロック内が気付けば結露していたこともあれば、うっかり寝落ちてしまって中に水が入ってしまっていたということもあります。それらもまたプチ水没に当たるのです。
3、カレーを作っていた
夏だからこそ、カレーの季節!カレーを食べよう!そういって作るご家庭も少なくありません。
カレーを煮込んでいる最中にレシピを確認、あるいはかき混ぜている間の暇つぶしにしようと思ってスマホを取り出した瞬間にうっかりカレーの鍋自体に落としてしまうことがあります。ルーがまだ入っていなければまだ良い方ですが、ルーが入っていたとなれば、煮立ったカレーの中にスマホが落ちてしまうので想像するまでもなく大変と言えます。これもまたプチ水没の一種です。
プチ水没した!どうすればいいの?
1、電源を切る、充電をしない!
壊れてないか確認するためにまず電源を入れる人がいますが、それは大きな間違いです。まずは電源を切って、充電器から外してください。
水分の中にはイオンと言われる小さな電気の粒が入っています。これらがスマホ内部に侵入することで、元からあった電気の通り道がめちゃくちゃになってしまいます。そこでスマホの電源を入れる、または充電器を挿すことで電気を通すと、本来通るはずの無い場所に電気が通ってしまい、ショートや故障、大きなサビの原因になり得ます。まずは電源を落とし、充電をしないようにしましょう。
2、乾拭きする!
乾いたタオルなどでスマホの外側の水分を取れるだけ取り除きましょう。
そのままにしておけば、外側に付いたしずくが垂れたり伝ったりして、スマホの内部に水分が侵入しやすい充電口へさらに流れ込む恐れがあるからです。
ドライヤーで乾かすという方法もありますが、おすすめはしません。ドライヤーの熱で水蒸気となった水分は、スマホの内部、奥深くへより侵入しやすくなります。そこで水蒸気が冷えればスマホの奥深くで水滴になってしまう可能性があります。
スマホは構造的に水分が奥に行くほど、外へ出て行きづらく、内部の故障が重症化しやすくなります。だからこそ、水分がスマホ内部に侵入するのをこれ以上助長させないようにしっかり外側の水分を乾拭きしましょう。
3、すぐ修理店に持っていく!
外側の水分を取り除いたら急いでお近くの修理店へ持っていきましょう。
川やプールに落とした場合、まだ淡水のために水分の中の不純物は少ない方です。しかし、海に落とした場合、潮水ですので水分の中の塩分がスマホ内部に侵入すれば大きなサビやショートの原因となり得るためです。
カレーも同様に、塩分、スパイスといった不純物が大量に含まれているからこそ、大きなサビやショートの原因となり得ます。
そして早くに見せれば、スマホ内に侵入してしまった潮水やカレーもほとんど取り除ける可能性が上がります。何事も早期発見、早期治療が一番コストがかからず回復状態も良いです。一週間もしてから見せに行ったのでは、もはやこびりついて取れなくなっているため、部品交換するしかありません。そのため、すぐにお近くの修理店へ持っていくのがベストです。
どんな修理をするの?費用は?
1、まずは目視または内部検査
軽い水没状態であれば、持ってきていただいたスマホの充電口をチェックし、水分が現時点でどれほど残留しているかを目視で確認します。もし、深刻な水没状態であれば、スマホのフタを開け、内部の状態を確認します。
深刻な水没の場合、内部検査費用として4500円かかります。
2、専用の綿棒などで水を吸いとる
軽い状態であれ、深刻な状態であれ、まずは充電口に残留している水分をスマホに適した綿棒のようなもので吸い取らせます。それにより、内部へ新たに侵入しうる水分を取り除きます。
3、エアブラシで水気を飛ばす
仕上げとしてスマホの充電口からエアブラシで内部を乾燥をさせます。これにより、スマホ内部の水分を完全に飛ばします。
4、最終手段としてパーツ交換
もし、水没が深刻で、どうしても充電口やスマホ内部の部品に塩分や不純物が付着して取り除けないという状況になっていた場合、パーツ交換となります。
その場合、充電差込口のパーツ交換であれば
費用は6980円〜かかります。
まとめ
夏はスマホのプチ水没が増えやすい季節とも言えます。そこで今回は具体的にどういったプチ水没が起こるのか、どうすれば良いかなどを紹介させていただきました。
夏のプチ水没は
・川、海、そしてプールで遊んでいる場合
・お風呂に入浴している場合
・カレーを作っている場合
などによく見られます。
対処の流れとしては
・電源を付けない、充電器を挿さない
・乾拭きする、ドライヤーを当てない
・急いで修理店に持っていく
以上をすればスマホの復活率が上がります。
修理店では
・スマホの状態を確認する
・綿棒で充電口の水分を取り除く
・エアブラシで仕上げ乾燥をする
・どうしてもダメなら部品交換
といった工程で修理します。
しかし、パーツ交換はなるべくしたくないのが実情です。
人間で言えば、なるべくお腹を切るよりはお薬で治したいからです。スマホでも、フタを開ける、解体行為自体がリスクを伴う行為です。
だからこそ、なるべくエアブラシで直せるなら直したいと考えています。
また、大事なお客様のスマホだからこそ、早期発見、早期回復が一番です。
まずは実際に水没したお手持ちのスマホを持って、お近くのiPhone修理工房までお立ち寄りください。そして担当の者にお見せください。状況確認が出来次第、スマホに対して適切な処置を施させていただきます。
夏の思い出を残念なまま終わらせないお手伝いをいたします。